小学校の頃って、いろいろと理不尽というか
納得できないこと多くなかったですか?
先生がこうしなさい!っていうけど全然納得できなくて
先生の言うことだからきっと正しいんだろうとは思いつつも
「え…そんなことある……?」
と子供ながらに思ったこと、一度や二度ではありませんでした。
大人になって振り返ってみると、その時の感覚ってやっぱり正しかったなって思うことが多くて。
子供のころに嫌だった先生も、今になってみると
うっわ~~~~~~~~~~しょ~~~~~~もねぇ奴~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
って思ったりね。
まぁ先生も人間だからね、しょうがないよね。
そんな小学校のころの納得できなかった思い出なんて挙げていったら
円周率も顔を真っ赤にして恥じらうくらい無限に続いてしまうんで
ほほを赤く染めた円周率をやさしく抱きしめ二人は幸せなキッスをしてしまうので
今回はひとつだけ。
今日私が語りたい、小学校のころの腑に落ちない話(ふにばな)をします。
そしてサイコロを転がしてライオン社製の粗品とかもらおうと思います。
たぶんね~小学校3~4年生の頃だったと思うんだけどね~
お年寄りがいかに体力的なハンデを背負っているか学ぼう、みたいな授業があったんですよ。
いい学びですよね。
小学生なんて残機∞、常時スターのバグったマリオみたいなもんですから
いかにお前の体力が恵まれている状態かというのを学ぶのは非常に大切なことだと思います。
余談ですが、「ハンデを背負っているか学ぼう」とタイピングしようとしたら間違えて
「ハンデを背負っているかマンボウ」と打ってしまいました。
なんだよそれ。二択か?二択なのか?
マンボウなんて存在がハンデみたいなもんなんだからほっといてやってくれ。
そんないい学びなら何が問題だったかというと
なんかその授業
体験型だったんですよ。
意味わかる?
「お年寄りは握力が減っているから、ペットボトルの蓋が開けられないんだよ!」
っていう内容なら
よくわからんカッチカチの手袋をはめて
うわ~~~~~蓋が開けられない~~~~~~~!
とかやんの。
「お年寄りは身体が弱っているから、歩くだけでも大変なんだよ!」
っていう内容なら
よくわからんミッシミシの重りを背中に背負って
うわ~~~~~身体が重くて歩けない~~~~~~!
とかやんの。
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~なにそれ????????
職員の中に星一徹さまはいらっしゃいますか~~~~~~~???
※星一徹とは、小学生の息子を野球選手にするために、ガッチガチのギプスみたいなのをつけて修行させてたガチクズ毒親のことだぞ!
もうね、びっくりだよね。
全然違うだろ、それとこれとは。
年寄りのそれはもっとこう、内部的な理由だろ。
別にパワードスーツ着てるから動きが悪いとかじゃないからね
全然別だからね。
疑似体験するにしても、もうちょっとなんかこう、納得できる方法はないのか?
なんかあんだろなんか。
なんかほら!あれだよあれ!
あれほら!あれ!
そのほら、なんだ?
あるじゃんなんかそういうの。
ん?あるか?あれ、ない?
あるよね?なかったっけ。
ないか。
あーないわ、うん。
ごめん、ない。
そこになかったらないわ。
なかったわ。
ごめん。
「生意気いって、ごめんね......」
俯いた円周率は、涙で一層輝きを増した美しい眼を上目遣いでこちらに向けて、消えそうな声で呟いた。
そんな円周率を、俺はやさしく抱きしめ二人は幸せなキッスを
―完―