ノンストップいぐざむ

細かいことは気にしないで生きています。

クリスマス…だと!?実在したのか!!

 

隊長「クリスマス…だと!?くっ、実在したのか…!!」

兵卒「はっ。前線からの報告によりますと、カレーシとカノージョから構成される”カップ-ル”というグループを中心に、戦線を広げているとのことであります。」

隊長「なんということだ…くそぉ!!!わが軍が誇る”ヒリーア・ジュー”は何をしている!?!?」

兵卒「ヒリーア・ジューも昨日までは意気揚々と『クリスマスをぶっこわーす!』などど腕を掲げて叫んでおりましたが、クリスマスの雰囲気にのみ込まれ、すでに再起不能です!」

隊長「ではまさか、ラブホ・テールの状況は……?」

兵卒「はい。申し上げにくいですが、すでにカップールにより占拠されつつあるとのことです…」

 

隊長「あれがカップールに埋め尽くされるようなことになれば…我がヒリア軍はおしまいだ……!すぐに各地のラブホ・テールに兵を入り込ませろ!!」

兵卒「で、ですが、ラブホ・テールの利用料金は決して安くなく、軍事費が…」

隊長「構わん!俺のお小遣いを投入する!!」

兵卒「な、なんですと!?それでは、隊長の銀行口座が……」

隊長「ふん、俺も年を取ったものだ。カップールごときに遅れをとるとは…。ここが俺の死に場所なのかもしれん。全力で投入しろ!!」

兵卒「はっ!!!すぐに兵を向かわせ、ラブホ・テールに侵入させます!!!」

 

 

―――数十分後―――

 

 

隊長「その後の状況を報告しろ!!」

兵卒「はっ。ラブホ・テールに向かった我が軍のヒリーア・ジューは着々と戦果をあげ、ラブホ・テールの空室を埋めているとのことです!」

隊長「よし…作戦は成功だな。」

兵卒「はい。ご覧のとおり、カップール共も、満室になったラブホ・テールを前に成すすべもなく家路についているようです。」

隊長「くくく…そうだ、帰れ…家に帰れ…。ん……?家に帰…はっ!!!!!!!!これはマズイっ……!!!!!」

兵卒「隊長!どうしました!!」

 

隊長「これはマズイことになったぞ……考えてもみたまえ、ラブホ・テールを失ったカップールはどうすると思う……?」

兵卒「どうって、家に帰るしか……。……まさか!!!」

隊長「そう、そのまさかだ…。やつら、ラブホ・テールを奪われた代わりに、自宅でドンパチやろうってわけさ……。ははは、もうおしまいだ……我がヒリア軍は、もう……」

兵卒「隊長…」

 

隊長「もう何もかも失った。ヒリア軍の隊長として、俺に残っているものは、もう何も……」

兵卒「隊長……!水くさいじゃないですか!あの、その……」

隊長「なんだ。急にもじもじして、どうしたというんだ?」

兵卒「その…。隊長には、ぼ……僕が、いるじゃないですか……」

隊長「お、お前……」

 

 

兵卒「僕んち、今日誰もいないんすよ……

 

 

 

 

よかったら、どうすか////////」

 

 

隊長「ふん//////しょうがないな//////今夜は眠れると思うなよ///////」

 

 

 

アッーーーーーーーー!!!!!!

 

 

―完―

前の記事「俺、もしかしたら恋する乙女かもしれない」