ノンストップいぐざむ

細かいことは気にしないで生きています。

俺は、神になる

 

宇宙にも始まりがあるらしいですね。

ビッグバンっていうんですか?なんか爆発して宇宙が生まれた、みたいな。

じゃあビッグバンの前はなんだったんだよって思うんですけど、何もなかったらしいです。

 

これ、本当だとしたらやばくないですか?

本当に本当の無ですよ

やばいですよね。

 

僕たち人間にとって、人生ってこの世のすべてだと思うんですけど

そういうこの世のすべてが初めから何もなかったってことなんですよ。

 

人間だけじゃなく、動物も植物も、地球そのものだって

いや、地球どころか宇宙のありとあらゆる星そのものが存在しないってことは

”世界そのもの”が初めから存在しないってことじゃないですか。

 

世界がない、ってどういうことですか

この世界から世界をとったら、それはいったいなんなんですか

そこには何が”ある”んですか?

 

 

たぶん誰しもが一度はこういうことを考えて怖くなった経験があると思うんですけど

あまりにもスケールが大きすぎて

人生の悩みとかどうでもよくなりますよね。

 

自分の人生がこの先どうなるのか、幸福とはなんなのか

なんて本当にどうでもいいことだなって思えて最高にハッピーですわ。

 

みんながみんな宇宙の誕生について常日頃から考えて生きていれば

もう人生のなにかも全てがどうでもよくなるから

戦争や競争とかもなくなって

収入がどうとか、会社がどうとか、家庭がどうとか

そういう生きていく上でのしがらみからも解放されて

世界が平和になるような気がします。

 

 

つまり俺みたいな、ただ適当に最低限の仕事だけしてかろうじて生きて

コーラのんでゲームしてるだけみたいな人間でも大丈夫になるということだ。

 

最高の世界じゃねーか。

 

 

そしてこうやって世界中がみんなダメ人間になって

まともに働く人がいなくなって

世界が荒廃し

 

宇宙が爆発し

 

すべてがなくなり

 

 

 

やがて無になる。

 

 

 

 

そして無になった世界で、ひときわ輝く一筋の光

 

 

それが俺。

 

 

 

 

俺は、神になる。

 

─完─