平成女学園。
きっとみんなもこの文字を見たことがあるはず。
渋谷とか新宿とかでデカデカと看板を掲げている、あのムフフな感じのお店である。
毎日通帳とにらめっこをし、残高のあまりの低さに発狂しながらゼロをマジックペンで書き足すなどの奇行に走る程度にはお金がない私は、この手のお店は利用したことがないのだが(金があったら行きたい)
公式サイトなどをみたところ、女子学生の恰好をしたお嬢さんとあんなことやこんなことができるという、そういうコンセプトのお店らしい。
まったく素晴ら……けしからんことこの上ないが、今回はこのお店について言いたいことがある。
女子学生という存在がいかに己の下のリビドーを刺激するかという話を切々と語ってもよいのだがそんな話がしたいのではない。
私が言いたいのは
もう令和だけど、平成女学園ってどうなってしまうん?
これである。
考えてもみてほしい。この平成女学園が平成女学園という名前になった由来について。
私はもちろん関係者じゃないし詳細はわからないが、当時このお店の名前を考えた人は十中八九こう考えたに違いない。
「女子学生風の子とチョメチョメするお店だからねぇ、こう、いかにもナウでヤングな感じで…そうだ!若いといえば平成生まれ!そして女の子は女学生!これは…『平成女学園』だ~~~!!!これでガッポガポやで~~~!!!!」
なるほど。確かにいいアイディアだと思う。お店の名前だけで大体どんなお店か想像できるし、学園と名の付くお店の暖簾をくぐるだけで、学生と致す期待がより一層高まるというものだろう。若さを象徴する平成という言葉を加えることもとてもGOODだ。
だがそれは開店当時の話…
残念なことに、今は令和の時代なのである。
もう平成=若いという認識は昔の話。
平成元年生まれがすでに今年で30歳という現実に目を背けてはいけない。
さらに元号が切り替わったことにより、平成は現代的でナウいという認識から、一世代前の古い時代という認識になってしまったわけだ。
この時代のミスマッチ感を他で例えて考えるならば
令和における「平成女学園」は、平成の感覚でいうところの「昭和ニャンニャン学園」といったところか?
これはアカンだろう完全に……。
仮に今の時代に昭和ニャンニャン学園があったとして、若い女学生とチョメチョメできるお店とはまず思わない。
「ウムム、昭和ニャンニャン学園でござるか……!これは、若い女学生とアレでコレなことができるお店に違いないでござるな……。よし!!突撃でござる!!!」
などとのたまう輩を見かけた日には、ポケベル番号教えてもらっていいですか?と声をかけるか、はたまた自分がタイムスリップしてしまった可能性を考慮して、周囲に「すみません!今は西暦何年ですか!?!?」という例のアレを繰り出すしかないだろう。
昭和ニャンニャン学園と聞いたらほとんどの人が「当時女学生であった中年女性と当時を懐かしみながら、あえて女学生の恰好でプレイに勤しむ」という完全にマニアックなお店だと思うに違いない。
そういう需要も間違いなく存在するだろうが、新宿や渋谷といった日本を代表する繁華街のど真ん中で、デカデカと看板を掲げるほど需要があるかと言われると、はなはだ疑問である。
この令和の時代、平成女学園は間違いなくなんらかの方向転換を余技なくされるだろう。
店名を「令和女学園」に改名するのか、はたまた「昭和ニャンニャン学園」の路線で行くのか……
平成から令和に代わり、新たな時代を歩んでいくこの日本の中で
平成女学園が今後どのような道を歩んでいくのか、見ものである。
というわけで、まずは今どんな感じか確認したいので誰か平成女学園つれてってください!!!!
―完―