ついさっきブログ更新したんですよ。
まぁこれはブログっていうか小説みたいなものなんですけどね。
まだ読んでない方は先に読んでいただけると嬉しいです。大丈夫です、すぐ読めます。
これは若い頃鉄棒だったオッサンが、女の子に恋をするんだけど
その女の子が実はまだ鉄棒っていう。
意味のわからないお話なんですけど。
まぁ、オッサンも若い頃鉄棒だったんだから、逆に考えると、まだ鉄棒の女の子がいてもおかしくないよねっていう、そういう着想なんですけど。
これ、本当は別の展開を考えていたんですよ。
おっさんが鉄棒の女の子に告白したあと、鉄棒の身体をめちゃくちゃに犯すっていう。えぇ、はい。
「なぁ、いいだろ?お前がここを誰にでも握らせてるの、俺ぁ知ってんだぜ!」
冷たい冬の空気をかろうじて暖めていた夕日が、そろそろ沈もうとしている。
沈みかけた赤い夕陽は、鉄棒の身体を赤く染め上げ、その銀色に輝く棒を照らしていた。
昨日の天気は雨。鉄棒の身体には、いくつかの雫がまとわりついている。
その雫は、涙か。それとも......
「おっ、まだ若ぇってのに、ずいぶんしっかりした造りじゃねぇかよ!」
男性は、荒々しい手つきで鉄棒を両手に握り締め、そのまま身体をぐっと近づけた。
鉄棒は、抵抗もせず、地面に突き刺さった二本の支柱から渡された棒の部分を、男性の前にさらけ出している。
男性はおもむろに足をけり上げると、鉄棒をおなかに押し当てて、そのまま一回転をして見せた。
さっきまで微動だにしなかった銀の棒は、微かにその身体を揺らし始めている。
「おいおい、さっきまでの済まし顔はどこに行っちまったんだぁ!?さっそく棒が揺れてるじゃねぇかよぉ!」
棒の振動で、雫が落ちる。
「こう見えても俺は、器械体操が得意なんだぜぇ!!ほーら、大車輪だ!!!」
棒にぶら下がった男性が、身体を振り子のように揺らすと、みるみるうちに男性の身体は、棒を中心にぐるぐると周り始めた。
さっきまでは棒を揺らすに留めていた鉄棒も、ついにたまらず、その支柱をガタガタと揺らし始めた。
揺れる支柱の振動は鉄棒全体に伝わり、雨粒とも他の液体ともつかないその雫を、その周辺に吹き飛ばし
っていうのを考えたんですよ。
考えたんだけど、やらないで我慢した僕って偉くないですか?
─完─