先日、腐女子の友達に「海辺のエトランゼ」というBL物のアニメ映画をお勧めされたので、せっかくだから観てみました。
(アニメ公式サイト→https://etranger-anime.com/)
いや、別にBLとかに興味があるわけではないんですが、単純にあまり馴染みのない世界に触れるのって面白いから、誘われたというきっかけがあればとりあえず触れてみようかなという好奇心で、って感じですね。
あと、僕にこれを勧めてくれた友達は、当時高校生だった僕にBL漫画を貸し与え、僕のBL童貞(むしろ処女とも言えるかもしれない)を奪った張本人なので、そんな彼女がお勧めしているなら、という動機も大きいです。
そんなわけで最後まで観たんですけど、BLアニメをちゃんと観るのは初めてだったので、せっかくだからブログのネタにすることにしました。
僕がBLアニメの感想を投稿することになんの需要があるねんという話ではあるんですけど、まぁ何かについてレビューするときの練習になるしいいかな、くらいの気持ちで書こうと思います。
とくに感想以外の要素はありませんが、それでも良ければ読んでください!
では書いていきます。
「海辺のエトランゼ」、結論から言うと面白かったです。
この作品は、ウホッ♂な男同士でくんずほぐれつしてホモォ......┌(┌^o^)┐な作品というよりは、男同士の恋愛における複雑で繊細な恋模様を、南の島の美しい情景(そして美味そうな飯)に載せて描いたような作品で
その世界感に浸るだけでも十分楽しめたので、BL初心者にも優しい作品だったと思います。
単に映画を一度観ただけなので、細かい設定など正確にはわかりかねてしまうのですが、あらすじとしては
南の島の民宿のようなところで住み込みで働く金髪細身イケメンと、近所に住んでる黒髪細身イケメンが出会い、爆速で惹かれ合う。その後、黒髪細身イケメンも民宿に転がり込んで一緒に住み込みで働くことになったが、男同士の恋愛という壁にぶつかった二人はすれ違いを重ねてしまう。そこに突如として現れる主人公の元婚約者(黒髪清楚ロングお嬢様)、金髪細身イケメンと黒髪細身イケメンの恋はどうなってしまうのか......!?
みたいな話です。
この海辺のエトランゼに限った話ではないと思うんですが、普通の恋愛とは違い、お互いの気持ちや関係性などには問題がないのに、男性同士の恋愛っていう部分だけですれ違いや葛藤が生まれてドラマになっていたのが、BLって興味深いな~と思いましたね。
異性間の恋愛ストーリーだと、色々とトラブルが発生して、葛藤して、二人の関係はどうなっちゃうの~~!?みたいな部分をドラマとして楽しむことが多いと思うんです。
だから王道のパターンでいうと、親が決めた好きでもなんでもない許嫁が出てきて揉めたり、一見浮気の現場に見える場面に遭遇したり、実際浮気しちゃったり、些細なことから喧嘩してしまったりと、そういうトラブルが発生するんですけど
男同志の恋愛だと”この二人が恋愛をする”ということだけで十分トラブルや葛藤が生まれてドラマとして成立するんですよね。
それが面白かったです。
実際この作品でも、主人公もその相手役も、お互いに好き合っており、とくに生活に問題があるわけでもなく、大変穏やかで満たされた生活を送っているのにも関わらず
”男の俺があいつと付き合っていていいのか?女と付き合った方があいつのためなんじゃないか”とか
”男が好きだ、なんて周りから気持ち悪いやつだと思われる、実際それで嫌な思いをたくさんしてきた。それが怖い”とか
交際相手との問題よりも、男同士で恋愛することへのタブー意識が主人公の葛藤のポイントでした。
まぁこの作品には関係円満なレズのカップルも脇役で出てくるので、同性同士の恋愛に対してのタブー感みたいなものはわりと薄いですし
そもそもそうやって何かに悩んでお互いの関係が上手くいかないっていうのは異性間でも同じなんだから、表面的にはともかく、物語として起きてることは同じだろ、なんて言われたらもうそれまでなんですが
異性間の恋愛にはあまり見られないアプローチからドラマが生まれているのが、BLを描いた作品ならではという感じがして興味深かったです。(まぁ別に百合でも同じですけどね)
あと、あらすじのところでも言いましたけど、ストーリーだけでなく、映像もすごく素敵でした。作画がとっても綺麗で、南の島の情景や空気感が美しかった。
背景の描写はちょっとボカしたような味のある雰囲気で、イメージで例えるなら、まるで実写のようなリアルな風景というよりは、ものすごく綺麗な手書きイラスト、っていう感じ?
ただ綺麗なだけでなく、作品の雰囲気や空気感を彩る背景って感じですごくよかったです。
南の島だから、何気なく外を歩いているだけのシーンでも、絵にカッ!と光が入っていて、メリハリがあるというか、ブリリアント感?というかわからないけど、すごく明るく輝いてて綺麗なんですよね。ただの風景でも南の島の良さが出てて、観てるだけで南の島に行きたくなりましたね~
外だけでなく、民宿の中の風景も、開放的で、一昔前の和風な家屋の様子が、暖かくもあり懐かしくもあるようで
なんかこう……うん
エモいんですよね。
ごめんなさい、いい感じに語彙で表現したかったんですけど、僕の筆力の限界でした。
この古い家の視覚的特徴はとてもエモいです。(feat.Google翻訳)
はい、というわけで感想を語らせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
いかがだったでしょうか、っていう語句がもはやクソアフィブログの代名詞みたいになっちゃってて使うのにすごく抵抗があるんですけど
この言葉自体は悪くないし使い方も間違ってないと思うので、僕は使います。いかがだったでしょうか?
BL作品だったり、美しくて繊細な表現を持つ作品をもっとたくさん観ている人からしたら、色々他との比較ができてもっと深い部分に気付けるのかも知れないけど
BLのことはまったく分からない、映像作品について語れるほどの含蓄もない僕みたいな人間から観た「海辺のエトランゼ」は、こんな作品でした。
映画の感想にしては文が短いかも知れないけど、気軽に読むブログとしては長すぎるくらいだと思うので今回はこのくらいで!
何かについて感想を書くのって、すごく難しいですね。
感情や感動っていう、言葉で表現するのが難しいことをあえて言葉で表現することもそうですし、そもそも作品を深く理解するのにも蓄積や教養が必要なので、そういう部分も難しいです。
単純に鑑賞するだけなら、シンプルに楽しめばいいだけなんですけど、人に伝えよう!と思うと、それだけではダメなので......。
上手く書けないから、本当はこれ書いてる途中で書くのやめたかったんですけど、難しくても、書いてるうちに感想書くの上手くなるかもしれないし
そもそもこのブログは僕の文章力向上のための練習場みたいな側面もあるので、今後もなにか印象に残った作品があったら、積極的に感想を書いていければなと思っております。
もしよろしければ今後もお付き合いください。
拙文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは。
dアニメストアで観られましたので、BL好きな方も、そうでない方も
「海辺のエトランゼ」ぜひ観てみてください。
─完─